令和6年度 松村総合病院 病院情報の公表
病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
医療の質指標
- リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
- 血液培養2セット実施率
- 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
- 転倒・転落発生率
- 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
- 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
- d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
- 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
- 身体的拘束の実施率
年齢区分 | 0〜 | 10〜 | 20〜 | 30〜 | 40〜 | 50〜 | 60〜 | 70〜 | 80〜 | 90〜 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | - | - | 14 | 15 | 31 | 71 | 141 | 250 | 327 | 160 |
- 令和6年度に当院を退院された患者さんの年齢を10歳刻みで表示しています。
- 年齢は入院日時点の年齢を基準として集計しております。
- 該当する症例が10例に満たない場合は、「−(ハイフン)」表示としています。
当院の特色として、50代から90代と中・高齢層を中心とした患者層になっており、救急輪番病院として、市内救急患者さんの24時間受け入れを行っている地域密着型の医療を提供する病院です。
- 診療科別に症例数の多い上位5つのDPCコード※1の症例数、平均在院日数、転院率、平均年齢を示しています。
- それぞれの診療科がどのような疾患を多く取り扱っているかを表しています。
- ※1
- DPCコードとは
「Diagnosis(診断) Procedure(行為) Combination(si組み合わせ)」の略で、厚生労働省が定めるDPC支払制度の診断群分類コードのことをいいます。傷病名と入院中に行なった手術や処置、患者さんの状態によって分類し、14桁のDPCコードを決定します。
当院ではこのDPCコードにより診療報酬の請求を行なっております。
平均在院日数(自院)について
初回入院年月日から最終退院年月日までの延べ日数を表しています。
当院は3つの病棟(急性期病棟・回復期リハビリテーション病棟※2・地域包括ケア病棟※3)が各々機能分化し、患者さんの病状に応じて急性期〜回復期と幅広い医療を提供し、又、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士、管理栄養士、入退院支援部門等とチーム医療を提供し、在宅や社会復帰を目標に支援しております。 そのため、全国平均在院日数よりも在院日数が長くなっています。
- ※2
- 回復期リハビリテーション病棟
急性期治療後、日常生活能力を高めるため、集中的なリハビリテーションを実施し、低下した能力を再び獲得するための病棟です。
- ※3
- 地域包括ケア病棟
急性期治療を経過し、病状が安定した患者さんに対して在宅や介護施設への復帰支援に向けた医療や支援を行う病棟です。
- 各指標に該当する症例が10例に満たない場合は、「−(ハイフン)」表示としています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0400802499x0xx | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)-手術なし-処置2:なし | 22 | 18.00 | 16.40 | 0.00% | 90.68 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症-手術なし | 21 | 29.38 | 13.66 | 4.76% | 84.57 | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | 20 | 18.40 | 10.26 | 20.00% | 83.65 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎-手術なし-処置2:なし | 18 | 31.72 | 20.78 | 22.22% | 85.56 | |
050130xx9900x0 | 心不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | 18 | 34.44 | 17.33 | 16.67% | 91.28 |
- 肺炎や腎臓又は尿路の感染症の治療が多く、次いで、誤嚥性肺炎、心不全の治療が多くなっています。
- 誤嚥性肺炎は、高齢者の嚥下力低下や、脳卒中後遺症により飲み込んだ食物や唾液が食道ではなく気道から肺に流入することでおきる肺炎で、抗生剤による治療とともに嚥下障害に対する評価やリハビリ(摂食機能訓練)を実施しています。
- 心不全は、高齢による心臓、腎機能の低下により循環機能が悪くなることです。
- 平均年齢80代と後期高齢者の方が多いことがわかります。
- ※
- 10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)-内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 43 | 2.23 | 2.57 | 0.00% | 64.26 | |
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 15 | 3.93 | 4.54 | 0.00% | 77.47 | |
060035xx99x5xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍-手術なし-処置2:5あり | 13 | 5.00 | 4.42 | 0.00% | 84.92 | |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患-手術なし | - | - | 7.60 | - | - | |
060130xx9900xx | 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患)-手術なし-処置1:なし-処置2:なし | - | - | 7.67 | - | - |
- 当科の対象となる疾患は、消化器系(食道、胃、小腸、結腸、大腸、肝臓胆道、膵臓)の、良性および悪性疾患の手術や化学療法、鼠径ヘルニアなど、多岐に渡る治療を行っています。患者さんの身体にやさしい腹腔鏡下の手術も行っており、近隣の医療機関からの紹介も多く、平均在院日数も全国平均より短い日数での入院期間となっています。
- ※
- 10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
070200xxxxxxxx | 手関節症(変形性を含む。) | 23 | 8.83 | 6.72 | 0.00% | 67.61 | |
160780xx97xx0x | 手関節周辺の骨折・脱臼-手術あり-副病:なし | - | - | 3.94 | - | - | |
070390xx97x0xx | 線維芽細胞性障害-手術あり-処置2:なし | - | - | 7.04 | - | - | |
070290xxxxxxxx | 上肢関節拘縮・強直 | - | - | 9.49 | - | - | |
160760xx02xxxx | 前腕の骨折-骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿等 | - | - | 3.06 | - | - |
- 主に手関節症や手関節周辺の骨折と、高齢者が転倒による患者さんが多くを占めています。
- 患者さんの多くが手術後のリハビリを目的として回復期リハビリ病棟や地域包括ケア病棟へ移り、機能回復訓練を行ってから退院されています。また、他の急性期病院で初期治療を終えられた患者さんの受入れも積極的に行っており、患者さんの生活環境に合わせたリハビリを行い、在宅へ復帰されています。
当院は3つの機能分化した病棟(急性期病棟・回復期リハビリテーション病棟・地域包括ケア病棟)において、患者さんの病状に応じ、急性期〜回復期と幅広い医療を提供しているため、全国平均在院日数よりも在院日数が長くなっています。
- ※
- 10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060xx99x20x | 脳梗塞-手術なし-処置2:2あり-副病:なし | 33 | 55.88 | 16.94 | 9.09% | 76.24 | |
010230xx99x00x | てんかん-手術なし-処置2:なし-副病:なし | - | - | 6.89 | - | - | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし | - | - | 18.68 | - | - | |
010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作-処置2:なし | - | - | 6.31 | - | - | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害-手術なし | - | - | 4.67 | - | - |
- 主に急性期の脳血管疾患を対応しており、入院患者さんの多くは、脳梗塞を占めています。急性期治療後は回復期リハビリテーション病棟で集中的なリハビリを行い、在宅復帰、社会復帰を目標に全職種によるチーム医療で退院支援をしています。また、他の急性期病院で初期治療を終えられた患者さんの受入れも積極的に行っており、患者さんの生活環境に合わせたリハビリを行っています。
当院は3つの機能分化した病棟(急性期病棟・回復期リハビリテーション病棟・地域包括ケア病棟)において、患者さんの病状に応じ、急性期〜回復期と幅広い医療を提供しているため、全国平均在院日数よりも在院日数が長くなっています。
- ※
- 10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010069xx99000x | 脳卒中の続発症-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし | 39 | 13.18 | 10.15 | 0.00% | 66.67 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎-手術なし-処置2:なし | 27 | 52.07 | 20.78 | 29.63% | 80.67 | |
010060xx99x40x | 脳梗塞-手術なし-処置2:4あり-副病:なし | 25 | 28.68 | 16.89 | 4.00% | 74.44 | |
010160xx99x00x | パーキンソン病-手術なし-処置2:なし-副病:なし | 24 | 58.38 | 17.95 | 20.83% | 77.08 | |
010170xx99x00x | 基底核等の変性疾患-手術なし-処置2:なし-副病:なし | 17 | 24.94 | 14.97 | 5.88% | 69.41 |
- 主に、脳梗塞・脳梗塞後遺症、誤嚥性肺炎、パーキンソン病、基底核等の変性疾患(多系統萎縮症、脊髄小脳変性症など)の入院が多くなっています。
- 脳梗塞発症後の治療は、脳保護療法としてエダラボン(活性酸素除去剤)の点滴注射を行い、脳梗塞による脳細胞の障害の軽減に努め、さらには、パーキンソン病、基底核等の変性疾患における治療と、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・管理栄養士・歯科衛生士で早期からチームでリハビリを開始し、運動機能障害、高次脳機能障害の回復に努めています。
- 急性期治療後は回復期リハビリ病棟や地域包括ケア病棟で、在宅や社会復帰を目標に全職種によるチーム医療で退院を支援しています。また、他の急性期病院で初期治療を終えられた患者さんの受入れも積極的に行っており、患者さんの生活環境に合わせたリハビリを行っています。
当院は3つの機能分化した病棟(急性期病棟・回復期リハビリテーション病棟・地域包括ケア病棟)において、患者さんの病状に応じ、急性期〜回復期と幅広い医療を提供しているため、全国平均在院日数よりも在院日数が長くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍-手術なし-処置1:あり | 34 | 2.06 | 2.45 | 0.00% | 72.00 | |
110200xx97xxxx | 前立腺肥大症等-その他の手術あり | - | - | 8.52 | - | - | |
050130xx9900x0 | 心不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 | - | - | 17.33 | - | - | |
11012xxx99xxxx | 上部尿路疾患-手術なし | - | - | 7.95 | - | - | |
110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし | - | - | 11.35 | - | - |
- 前立腺の悪性腫瘍や前立腺肥大症等その他の手術ありの症例が上位となっています。重症化すると敗血症になる恐れがあるため、十分な安全管理と感染管理を行い、患者さんの術後や治療管理を行っています。
- ※
- 10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しております。
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
大腸癌 | - | - | - | - | - | 23 | 2 | 9 |
乳癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
肺癌 | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
肝癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
- 癌の5大癌と呼ばれる、胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌の病期症例数を集計しています。
- 実患者数を集計しているので、集計期間内に同じ患者が複数回入院しても1件と数えます。
- 初回治療を行った場合を「初発」とし、初回治療以降の継続治療を行った場合(他院にて初回治療を行った場合を含む)を「再発」として集計しています。
- 病期分類はUICC病期分類(第7版)に基づいています。
- ※
- 病期分類基準
1:UICC TNM分類
2:癌取扱い規約
UICC病期分類とは
国際対がん連合(UICC)によって定められた、原発巣(癌が最初に発生した場所にある病巣)の大きさと進展度(T)、所属リンパ節への転移状況(N)、遠隔転移の有無(M)の要素によって各癌を0期〜IV期の5病期(ステージ)に分類するもの。
当院では5大癌の中でも、大腸癌の割合が高くなっています。大腸癌の治療は症例により内視鏡・腹腔鏡を用いた手術を行い、患者さんの体に負担がかからないように取り組んでいます。また、再発の癌も多く、医師、化学療法認定看護師、薬剤師等がチームとなり、治療と副作用対策に取り組んでいます。
なお、病期分類が不明となっている症例は、治療前の検査入院で退院されるまでに検査結果が出ていないため病期分類が出来ていないことなどが原因となっています。
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | - | - | - |
中等症 | 30 | 22.67 | 83.17 |
重症 | - | - | - |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
- 15歳以上の肺炎について重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計しています。
- 重症度は、成人市中肺炎※1 診療ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)※2 で分類しています。
- 入院契機病名および最も医療資源を投入した傷病名が「肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(DPC 040080相当)」で、インフルエンザ等、ウイルス性肺炎(DPC 040070相当)、誤嚥性肺炎(DPC 040081)は除外とします。また、市中肺炎が対象であるので、入院後発症の肺炎、一般病棟外からの転入、他院からの転院も除外とします。
- ※1
- 成人市中肺炎とは、病院外で日常生活をしていた人が発症した肺炎のことをいいます。
- ※2
- 重症度分類システム(A-DROPシステム)
1 | 男性≧70歳、女性≧75歳 |
2 | 尿素窒素≧21 または脱水(+) |
3 | 酸素飽和度≦90% |
4 | 意識障害(肺炎に由来する) |
5 | 収縮血圧≦90mmHG |
軽症 | 1〜5のいずれも満たさない |
中等症 | 1つまたは2つを有するもの |
重症 | 3つを有するもの |
超重症 | 4つまたは5つを有するもの、またはショック |
不明 | 1〜5の項目のうち、1つでも不明であったもの |
市中肺炎の重症度は軽症、中等症、重症、超重症と分類されており、当院で患者数が最も多いのは中等症の患者さんとなっています。
平均年齢を見ますと、約83歳と高齢になっており、高齢になるほど重症化する傾向にあります。
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 76 | 58.67 | 77.16 | 6.93% |
その他 | 25 | 96.68 | 77.00 | 1.98% |
- 脳梗塞の病型別について、患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しました。
- それぞれ、発症日から3日以内と、その他に分けて記載しています。
脳梗塞での入院は、発症して直ぐに入院される患者さんがほとんどで、発症3日以内の急性期脳梗塞が多くなっています。平均年齢は77歳と高齢者の方が多くなっており、早期からリハビリテーションを行って離床を進めています。入院期間は平均58日〜96日で、継続リハビリのために回復期リハビリ病棟や地域包括ケア病棟へ転棟し、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士、管理栄養士、歯科衛生士、退院調整部門等とチーム医療を提供し、在宅や社会復帰を目標にしています。
- 診療科別に手術件数の多い順に上位5術式について、症例数、術前日数、術後日数、転院率、平均年齢を示しています。
- 手術術式の点数コード(Kコード)で集計しています。
- 輸血関連(K920$)は除外しています。
- 術前日数は入院日から手術日まで(手術当日は含まない)の日数、術後日数は手術日(手術当日は含まない)から最終的な退院日までとしています。
- 転院は、最終的な退院が「転院」の場合となります。
- 各指標に該当する症例が10例に満たない場合は、「−(ハイフン)」表示としています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) | 44 | 0.16 | 1.09 | 0.00% | 64.45 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 11 | 1.00 | 2.00 | 0.00% | 78.09 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | - | - | - | - | - | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) | - | - | - | - | - | |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | - | - | - | - | - |
- 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)は、長径2cm未満のポリープ(腫瘍)を取り除くものです。ポリープが悪性でないか病理検査も併せて実施します。
- 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)は、開腹手術と比較して患者さんへの負担が少なく、早期離床・早期退院ができるため、入院期間が短いことが特徴です。
- ※
- 10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しております。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0803 | 関節形成手術(指) | 14 | 0.86 | 5.79 | 0.00% | 63.00 | |
K0802 | 関節形成手術(手) | - | - | - | - | - | |
K099-22 | デュプイトレン拘縮手術(2指から3指) | - | - | - | - | - | |
K0453 | 骨折経皮的鋼線刺入固定術(指) | - | - | - | - | - | |
K0463 | 骨折観血的手術(指) | - | - | - | - | - |
- 主な手術症例として、関節形成手術(指)を施行しています。
- 主に痛みの軽減や機能の改善、変形の矯正を目的としています。関節リウマチや変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)、外傷などで指の関節が損傷した場合に行われます。
- 当院では、整形外科医の中でも特に「手」に関する疾患や外傷を専門に診ています。
- ※
- 10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しております。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K821-3 | 尿道ステント前立腺部尿道拡張術 | 12 | 7.58 | 10.17 | 8.33% | 81.75 | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | - | - | - | - | - | |
K8411 | 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) | - | - | - | - | - | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | - | - | - | - | - | |
K840 | 前立腺被膜下摘出術 | - | - | - | - | - |
- 主な手術症例として、尿道ステント前立腺部尿道拡張術を施行しています。
- 前立腺肥大症やその他の尿道の閉塞による症状を改善するための治療法です。主に尿の流れが阻害されている状態(例えば、前立腺肥大症による尿道圧迫など)に対して行われます。
- ※
- 10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しております。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - |
- 播種性血管内凝固、敗血症、真菌症、手術・処置などの合併症の患者数と発症率を集計しました。
- DPC病名と入院契機病名が「同一」か「異なる」に分類して集計しています。
- 「同一」は、ある病気の診療目的で入院し、その病気の治療を行ったことを表し、「異なる」は、ある病気の診療目的で入院したが、併発していた、もしくは入院中に違う病気が発症したことにより、その治療が主となった場合を表します。
播種性血管内凝固症候群(DIC)は、感染症、悪性腫瘍等に合併することが多い疾患です。当院ではDICそのもので入院された患者さんはいませんが、何らかの原疾患で、その経過中にDICを合併された患者さんがほとんどです。
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが 「中」以上の手術を施行した 退院患者数(分母) |
分母のうち、肺血栓塞栓症の 予防対策が実施された患者数(分子) |
リスクレベルが「中」以上の手術を 施行した患者の肺血栓塞栓症の 予防対策の実施率 |
---|---|---|
16 | 16 | 100.00% |
血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダーが1日に 2件以上ある日数(分子) |
血液培養2セット実施率 |
---|---|---|
34 | 24 | 70.59% |
解説
広域抗菌薬を使用する際、投与開始前に血液培養検査を行うことは、望ましい取組みとされています。
また、血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。
広域スペクトルの抗菌薬が 処方された退院患者数(分母) |
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日 までの間に細菌培養同定検査が 実施された患者数(分子) |
広域スペクトル抗菌薬使用時の 細菌培養実施率 |
---|---|---|
118 | 69 | 58.47% |
解説
近年、多剤耐性アシネトバクター属菌や、幅広い菌種に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある腸内細菌科細菌など、新たな抗菌薬耐性菌(以下、耐性菌)が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。
不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、各医療機関において抗菌薬適正使用支援チームAST(Antimicrobial Stewardship Team)を組織するなど、抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められます。
抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。
退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生した転倒・転落件数 (分子) |
転倒・転落発生率 |
---|---|---|
22,761 | 43 | 1.89% |
解説
転倒・転落発生率は、病院や医療機関における患者の転倒や転落の発生頻度を示す指標です。転倒や転落は患者の健康に重大な影響を与える可能性があり、その予防や管理は医療機関にとって重要な課題です。
患者の安全を守るために多角的な対策を講じることが求められ、発生率が高い場合は、院内の環境やケア体制の改善を図り、予防策の強化が必要となります。
退院患者の在院日数の総和 もしくは入院患者延べ数(分母) |
退院患者に発生したインシデント 影響度分類レベル3b以上の 転倒・転落の発生件数(分子) |
転倒転落によるインシデント影響度 分類レベル3b以上の発生率 |
---|---|---|
- | - | - |
解説
「転倒・転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率」は、病院における転倒・転落事故が患者に与えた影響の重大度を示す指標です。この分類は、事故が患者にどの程度の健康被害をもたらしたかを評価するもので、特に「レベル3b以上」とは、患者に重篤な影響を与えた事故を指します。
この発生率を低減させるためには、リスク評価、予防対策、スタッフ教育、施設の安全管理が重要な役割を果たします。病院内での安全文化を強化し、患者の安全を守るために継続的な改善が必要となります。
全身麻酔手術で、 予防的抗菌薬投与が実施された 手術件数(分母) |
分母のうち、手術開始前 1時間以内に予防的抗菌薬が 投与開始された手術件数(分子) |
手術開始前1時間以内の 予防的抗菌薬投与率 |
---|---|---|
71 | 71 | 100.00% |
解説
「手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率」は、手術において感染予防を目的として抗菌薬が適切に投与された割合を示す指標です。手術中や手術後の感染症を防ぐために、予防的抗菌薬(プロフィラクティック抗菌薬)の投与が重要です。この指標は、特に手術部位感染(SSI: Surgical Site Infection)を防ぐための対策の一環として、医療機関の感染管理の適切さを評価するために使用され、この指標が高いほど、病院が適切に感染管理を実施していることを示しており、患者の安全確保や手術後の合併症予防に貢献します。予防的抗菌薬の投与はタイミングと薬剤の選択が重要であり、スタッフの教育や標準化されたプロセスの導入が効果的な投与率の向上に繋がります。
【予防的抗菌薬投与の重要性】
手術後の感染症は、患者の回復を遅延させ、場合によっては合併症や重篤な状態を引き起こす可能性があります。予防的抗菌薬は、手術前に投与することで、手術部位に細菌が侵入するのを防ぐことを目的としています。この薬剤は、手術によって細菌が体内に侵入する可能性が高くなる前に、感染を予防するために投与されます。
退院患者の在院日数の総和もしくは 除外条件に該当する患者を除いた 入院患者延べ数(分母) |
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上 の褥瘡)の発生患者数(分子) |
d2(真皮までの損傷)以上の 褥瘡発生率 |
---|---|---|
20,270 | 13 | 0.06% |
解説
「D2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率」は、褥瘡(じょくそう)による損傷の重症度を示す指標であり、特に真皮(皮膚の深層)まで損傷が及んだ褥瘡の発生率を測定します。この指標は、褥瘡の予防・治療が適切に行われているかを評価するために使用され、医療機関や施設の患者ケアの質を示す重要な指標です。
褥瘡は進行度によっていくつかのステージに分類されます。D2以上の褥瘡とは、真皮層(皮膚の深層)まで損傷が及んだ褥瘡を意味し、一般的には「ステージ3」以上の深部損傷が該当します。この段階になると、治療に時間がかかり、患者の身体的、精神的、そして経済的な負担が大きくなります。
【褥瘡ステージ分類】
- ステージ1:
- 皮膚が赤くなり、圧力がかかっている部分に軽い腫れや痛みが生じますが、皮膚が破れていない状態。
- ステージ2:
- 皮膚が一部損傷し、浅い潰瘍や水疱が形成される。表皮が失われ、真皮まで損傷が及ぶことが多い。
- ステージ3:
- 皮膚が完全に破れて真皮を超え、皮下組織(脂肪層)まで損傷が進行する。組織の壊死が始まり、治療がより難しくなる。
- ステージ4:
- 真皮を超え、筋肉や骨まで損傷が進行する。最も重度で、深刻な合併症(感染など)が生じるリスクが高くなります。
適切なリスク評価、体位変換、圧力分散マットレスの使用、栄養管理など、複数の対策を講じることがD2以上の褥瘡の発生を防ぐ鍵となります。
65歳以上の退院患者数 (分母) |
分母のうち、入院後48時間以内に 栄養アセスメントが実施された 患者数(分子) |
65歳以上の患者の入院早期の 栄養アセスメント実施割合 |
---|---|---|
772 | 573 | 74.22% |
解説
「65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合」は、65歳以上の高齢患者が入院後、どれだけ早い段階で栄養状態の評価(栄養アセスメント)が実施されているかを示す指標です。この割合は、高齢患者の入院時における栄養ケアの質を評価するために用いられ、患者の回復力や治療効果、さらには合併症の予防に密接に関わっています。
早期に栄養状態を評価し、必要な栄養支援を提供することで、治療効果の向上や合併症の予防、患者のQOL改善に繋がります。実施割合が低い場合は、栄養アセスメントの重要性を再認識し、早期実施のための体制を強化することが必要となります。
退院患者の在院日数の総和 (分母) |
分母のうち、身体的拘束日数の総和 (分子) |
身体的拘束の実施率 |
---|---|---|
22,761 | 4,113 | 18.07% |
解説
「身体的拘束の実施率」は、医療機関において、身体的拘束がどの程度使用されているかを示す指標です。この指標は、患者や入居者の安全を守るために身体的拘束を使用する頻度や割合を把握し、過剰な拘束の防止や人権尊重の観点から、その適正使用を評価するために重要です。
【身体的拘束とは】
身体的拘束とは、患者や入居者の自由な動きを制限するために使用される物理的手段のことです。これには、ベルト、ストラップ、手足を縛る道具、ベッドの柵、拘束衣などが含まれます。身体的拘束は、患者の安全や周囲の人々の安全を確保するために一時的に使われることがありますが、その使用には十分な配慮が必要です。
- 2025/09/30
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- 2024/09/28
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- 2023/09/26
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- 2017/09/30
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- 2016/09/30
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- 2016/09/20
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解説
周術期の肺血栓塞栓症の予防行為の実施は、発生率を下げることにつながります。
予防行為とは、弾性ストッキングの装着や間欠的空気圧迫法(フットポンプでの圧迫マッサージ)などを指し、肺血栓塞栓症の発生リスクが高い手術を施行する場合は、術前、術中、術後において実施することが予防対策として有効とされています。
これらの予防策は、「肺血栓塞栓症 / 深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガイドライン」に則り、発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者が対象となります。